愛せ、君の人生

号泣するくらいの感動を 一生一度の冒険を

7人が笑っているだけで、泣けてしまう

アイドルに永遠なんてないってこと、嫌と言うほどわかっている。

 

ジャニーズWESTが描く虹はいつまで架かり続けるのか、「これからも一緒に夢を追いかけていこう!」の「これから」がいつまでのことを指すのか、考え始めたらキリがない。

アイドルなんて、所詮こちらが作り上げている偶像なのかもしれない。

 

ただ、RIDE ON TIMEの撮影現場で笑っている7人を見て、ああ、今がしあわせならいいのかもしれないなあ、と思ったのだ。

 

 

私が最初に好きになったアイドルは、4人だった。

結成当初から半分以下になった人数で、それを時たまネタにしながら笑っていた。

バラエティにもドラマにも歌にも、そこそこ、力を発揮していたと思う。

そこそこ、というのは色々あって巡ってくるチャンスに乗り切れなかった、という意味での「そこそこ」だ。

 

4人の何が好きだったかって、何より4人で歌っている姿だった。

コンセプチュアルなライブを作ることに定評があって、グループの中の特に二人は抜群に歌がうまくて、コンサートの時はその中のひとりのうちわを持ったけど、やっぱり4人が並んで歌っている姿が好きだった。

「4」を推していた、のはどう考えても間違いがなかった。

4人になってから4枚目のアルバムは「QUARTETTO」=四重奏。

グループ名は4文字のアルファベット、そのそれぞれの頭文字から始まるタイトルのツアーを、4年間をかける4部作として作り始めた。

結局4部作ファイナルを4人で迎えることはできなかったけれど。

少なくとも3人は、彼をなかったことにはしていない、と思う。

 

揺らぎはあった、不安もあった。

ただ、なんだかんだずっと4人で歌ってくれるだろう、なんて勝手に思っていた。

 

結局「4」は永遠ではなくなってしまったけれど。

いちばん好きだった彼が去った時、誰が悪いとか彼のせいだとかそういうことじゃなくて、ただただ、4人で歌っているところがもう見られなくなることだけが一番悲しかったのだ。

だから、3も1も、応援し続けることはできなかった。

 

「4」を応援している間中ずっと、4が4でなくなる恐怖に怯えていた。

多分同じファンのひとたちも、どこか粗探しをするように、4が崩壊するきっかけがどこかにあるんじゃないか、って探していたような気がする。

しあわせをたくさんたくさんもらっていたのは確かだ、しかしそれと紙一重隔ててどこか、底知れない恐怖とみんな戦っていたんじゃないか、と今となっては思える。

もちろん実績として、4人になる前にそのグループを去っていった人が多かった、っていうこともあったけど。

FC動画での絡みとか、歌番組でのトークとか、定番の自虐ネタとか。

その中に、本当に永遠が終わってしまうんじゃないか、っていう可能性を探して、なかったら安心して、でもまた見逃しているんじゃないかって不安になって、っていうことを繰り返していた。

 

 

だからこそ、ジャニーズWESTが7人揃って笑っているだけで、どうしようもなく安心して、嬉しくて、泣けてきてしまうのだ。

それがリア突でも、ライブで歌っている姿でも、撮影現場を裏側から撮った画でも。

このひとたちには、嘘が限りなく少ない。

そう、思えるのだ。

 

初めてジャニーズWESTを見て泣けたのは、忘れもしない去年の6月18日。

4が永遠でなくなる、1日前。

Johnny's happy live with you、配信のライブで、「はんぶんこ」を歌っている彼らが、ラスサビで振り向いて無観客の客席いっぱいの照明を背に、7色の衣装をまとってこちらに手を伸ばして歌っている時。

この7人も永遠ではないかもしれないけれど、応援しようという覚悟が生まれた。

 

その時まで、私が好きなのは「ジャニーズWESTの重岡くん」だった。

その時から、私が好きなのは「重岡くんのいるジャニーズWEST」になった。

 

こんなに純粋にグループのことが好きで、ファンを大事にしてくれて、「7」も大事にしてくれて、全身全霊で歌を歌って、常に「グループへの還元」を口にして、おふざけも真面目もとにかく本気で。

嘘が少ない、純粋な、芸能人、だけどそうじゃない、ような気もする。

ただ人として、大好きな、応援していきたい7人。

言葉の粗探しをしなくても、絶大な信頼感をくれる7人。

凪を抜け出して、今まさに追い風が吹いている、その風に乗れる7人。

 

全身全霊で歌っているのは、私が好きだった4人と変わらない。

7人への、個人への信頼と尊敬と、アイドルへの応援を超えた感情が、それをもっともっと特別なものにしてくれているのだ。

 

ジャニーズWESTRIDE ON TIMEの第一回を見て、涙が止まらなかった。

4人がフォーカスされた時のROTは、彼らが何度目か分からない崖っぷちを乗り越えようとしている時だったから。

ジャニーズWESTがROTに取り上げられるのは「追い風に乗っている、今、来ているグループ」として。

 

しあわせだった。

自分の応援するグループがなんの憂いもなく、輝いて、多くの人に知ってもらって。

 

私が応援していた4人は、物語を作るグループだった。

ジャニーズWESTは、彼ら自身が物語を紡いでいくグループだ。

 

だから、アイドルに永遠はないってことは分かっていても、応援せずにはいられない。

 

RIDE ON TIMEを見て、私がずっと4人と7人に抱いていた感情に説明がついた気がした。

 

 

とにかく、今は。

ジャニーズWESTが大好きで大好きでたまらないんだ!!!

それだけでいいんだ。

今がしあわせなら。

 

しお